岩 崎 元 郎 の


「知恵」


 6月の知恵 ビバーク用品
 


 ビバークとは、野宿のこと。めったにないことだが、予定では夕方までに下山できるはずが、道迷いとかネンザとかで時間を取られてしまい、予定外の野宿を強いられてしまうことを、フォースト・ビバークという。想定内の野宿は、フォーカスト・ビバークというが、今日ではどちらも、ビバークと呼んでいる。

 問題は、予期せぬ野宿だ。ビバークのために、テントだ、シュラフだ、なんてアレコレ用意したんでは、ザックが重くなってしまう。かといって、なんの準備もないのでは不安である。ビバークを強いられたときのために、必要最低限のビバーク用品を考えてみよう。

 ツェルト、簡易テントである。ビバークの基本装備。3〜4人に一つあると安心。パーティー装備である。フォースト・ビバークなら、支柱を用意しておけば、限りなくテントに近い快適な空間を確保できる。ツェルトがなくても、シュラフカバーを持っていると心強い。シュラフカバーもかさばるから持たない場合でも、レスキューシートはザックに入れておきたい。これで安心。

 ヘッドランプ、雨具、ローソク、メタ、マッチ、ライター、新聞紙、傘・・・。ヘッドランプの携行は当然だが、予備電池を忘れてらいけない。ヘッドランプの灯りはクールなので、ビバークに際しては火の明かりである、ローソクがあると暖かい。焚き火はどこでもできる訳ではないので、メタ(固形アルコール)が欲しい。

 新聞紙は、防寒、焚き付け、うちわ、副木など使用範囲の広い便利品だ。傘も使用範囲が広い。ツェルト・ビバークに際して、かぶっただけでも、中で傘をさせば多少の空間を確保できる。

 知人は、日本百名山の大峰。八経ヶ岳に登った際、帰路雨に降られ、スタートの時間が遅かったので、日が暮れた。ヘッドランプを忘れた。彼は、雨具を着込み、傘をさして、道端の石の上に座り、フォースト・ビバーク。ひたすら朝がくるのを待った、という。スタートが遅いこと、ヘッドランプを忘れたことは褒められないが、ビバークに際しての落ち着いた行動は、安心して話しを聞いていられた。

   


 Copyrighit(C)2008-2015 Motoo-Iwasaki
許可無く、他ヘの転載、掲載を固くお断りします