岩 崎 元 郎 の


 


長野県
太郎山 天狗岳 王ヶ鼻 守屋山   
       
      
   
美ヶ原・王ヶ鼻
photos by M. Iwasaki

道標も整備されていて、
迷う心配はない

気持ちのいい、
カラマツ林の中の道

北アルプスが白馬岳から
槍、穂高までまる見え

王ヶ鼻の石仏は御嶽に
向いている

王ヶ鼻、ぼくのふるさと
八百名山、長野県から選ぶ
17山の内の1山

美ヶ原高原ホテル山本小屋
の食事は、豪華絢爛


 2010年10月23日(土)〜24日(日)


 登りついて不意にひらけた眼前の風景に、しばらくは世界の天井が抜けたかと思う。



 美ヶ原と言えば、尾崎喜八さんの詩、「美ヶ原溶岩台地」が真っ先に思い浮かぶ。最高点の王ヶ頭が2,034m、およそ2,000mの高さで、これだけの広がりを持つ高原は、日本広しといえ他に見つけることはできない。尾崎さんの時代には、高原に大自然の風が吹き渡っていたに違いない。いまは王ヶ頭まで車道が上がり、電波塔が建ち並び、そこには都会の風が吹いている。

 地図を開いて目を凝らすと、車道を横切らなくていい登山コースをいくつか見つけることができる。ぼくが一番好きなのは、石切場跡から王ヶ鼻のコースだ。カラマツ林の中の山道を登って汗ばむと、爽やかな自然の風が吹き抜けて、その風に吹かれる心地よさに、自分が生きているということを実感する。山は、自分の発見ができる場所だ。

 ぼくのお気に入りのコース、これまでに何十人をご案内しただろうか。登り詰めれば、王ヶ鼻に立つ。ここがチョーお気に入りで、「ぼくのふるさと八百名山」、長野県から選ぶ17山の内の1山とした。標高2,008m、2008年の元日は多くの登山者で賑わった、と聞く。


 朝7時の特急あずさで新宿を発ち、松本で拾って貰って石切場跡まで送って頂く。道標はよく整備されていて、迷う心配はない。カラマツ林の中の山道を、ゆっくり登っていく。少し高度を上げると北アルプスの展望が素晴らしい。

 景色に元気付けられて、さらに高度を上げると、カラマツ林を抜け、石がゴロゴロした斜面を登り詰めれば、王ヶ鼻のてっぺんだ。御嶽信仰があり、居並ぶ石仏はみんな御嶽に向いている。


 中央アルプスが見え、南アルプスが見え、富士山が見え、八ヶ岳が見える。ここから王ヶ頭に向かう。しばらく車道を辿るが、そんなこと気にしなければいい。王ヶ頭から先は、新しく整備されたパノラマコースを辿れば、塩くれ場に導かれ、その先に美しくの塔があり、10分足らずで今宵の宿、美ヶ原高原ホテル山本小屋に到着。建物は古くなっているが、美ヶ原の歴史を感じさせるぬくもりがあって、ぼくのお気に入り。食事も量とも質も文句なし。満足満腹で布団に入る。


 下山コースのお勧めは、焼山沢コース、入山も下山も、美ヶ原高原ホテル山本小屋の宿泊者には、送迎の便宜を計ってくれる。石切場跡からの王ヶ鼻、ぜひ一度登ってみて頂きたい。




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