岩 崎 元 郎 の


 

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万三郎岳と伊東温泉

 伊豆半島のほぼ中央を東西に連なるのが、天城山。北海道の大雪山や八ヶ岳、九州の霧島山も同じだが、天城山も山域名であって、山名ではない。天城山という山域の主峰が、万三郎岳。日本百名山の一座であり、シャクナゲがきれいに咲くことで人気が高い。ツツジも可憐に咲くし、アセビも白い街道を作る。ちなみに、大雪山の主峰は旭岳、八ヶ岳の主峰は赤岳、霧島山の主峰は韓国岳である。

 伊豆半島だから、温泉はたくさんある。万三郎岳に登るだけなら日帰りも可能だが、伊豆を訪れて温泉素通りというのも芸がない。前日温泉三昧を楽しんでから翌日登るか、まずは山に登って目的を果たし、下山してから温泉入浴を楽しむか。自分的には後者が好きだが、日程的に前者にせざる場合もある。つまるところ、前でも後でもいい、温泉に入れればそれでいいのだ。

 
 今回は伊東温泉を紹介しよう。ぼくの常宿は、「かめやホテル」。山好きのご夫婦が経営しているので、居心地がいい。かめやホテルは、伊東駅から歩いて5分ほどの距離。広い浴槽で気持ちよく、泉質はアルカリ性単純泉で、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじきに効能あり、ということで下山後の一浴には最適。

 

 万三郎岳の登山口になる天城高原ゴルフ場へは、伊東からバスが出ている。登山口には駐車場があるので、マイカーの人は周回コースを楽しめる。

 

 歩き甲斐があるのは、万三郎岳から天城峠に縦走するか、その逆コース。天城高原ゴルフ場から山道に入る。15分くらいでT字路、直進すれば万三郎岳から下ってくる十字路に向かう。ここは左折して万二郎岳をめざす。登りきれば万二郎岳で、主尾根上に出たことになる。少し下って登り返せば馬ノ背、コースは見事なアセビのトンネルになっていて、4月から5月にかけての花期には、白い街道になる。

 

 ここから下った鞍部が石楠立(しゃくなげだて)で、このあたりから万三郎岳への登りにかけてシャクナゲの群落が点在する。歓声が上がるところだ。山頂に立てば、日本百名山一座クリアだ。

 

 万三郎岳から天城峠への尾根道は、シャクナゲはなくなるが、ブナのきれいな森林浴の道だ。八丁池周辺はツツジが咲いていて、花のピンクが水面に写り、写真に収めたことがある。そして、天城峠までくれば、連想するのは踊り子だ。

 

 NHK教育テレビ番組「中高年のための登山学・日本百名山をめざす」は、ぼくが講師役で山内賢さんが生徒役。番組は、いまは亡き山内賢さんのいい思い出になっている。北海道の雌阿寒岳に登ったときは、下ってマメに洗濯する賢さんを見直したし、霧島連山縦走のときは、中岳からの下りでヒザを痛め、ヒザサポーターで手当てした。それが放送されたら、その翌日登山用具専門店でヒザサポーターがバカ売れしたと聞く。万三郎岳も番組で取り上げた。

 

 前日、伊東のかめやホテルに泊まる。夕食のあとカラオケで、和泉雅子さんとのデュエットで大ヒットした「二人の銀座」を披露してくれたり、「エーデルワイス」を歌ってくれて、我々を楽しませてくれた。万三郎岳の回のテーマは、セルフレスキューで、これもいい勉強になった。

 

                                            2012.1.15 記

 




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