岩 崎 元 郎 の


 

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雲取山と三条の湯

 雲取山、標高2017.1m。東京都の最高峰であり、奥多摩の盟主であり、金峰山へと連なる奥秩父主脈東端の山であり、日本百名山の一座でもある。埼玉県・東京都・山梨県の境に位置する山なので登山コースも数多い。

 埼玉県側の登山コースは、三峰神社〜霧藻ヶ峰〜白岩小屋〜大ダワ〜雲取山荘〜雲取山。

 東京都側は、奥多摩駅〜六ツ石山〜鷹巣山〜七ツ石山〜ブナ坂〜奥多摩小屋〜雲取山と登る石尾根コース。長いので下山コースとして採るのが一般的だ。東日原〜唐松谷出合〜大ダワで三峰からのコースに合流するもの、唐松谷出合から小雲取山に登る富田新道がある。

 山梨県側は、鴨沢から登ってブナ坂で石尾根に上がるコース。お祭〜後山林道〜三条ノ湯〜三条ダルミで奥秩父主脈上〜雲取山のコースがある。

 ぼくが初めて雲取山に立ったのは、昭和37(1962)年の3月下旬、駒場東邦高校山岳部の春山合宿で金峰山から雲取山まで、奥秩父主脈を縦走したときのこと。冬の唐松谷を溯り、山頂の避難小屋でビバークしたことも懐かしい思い出だ。着の身着のまま、寒くて一睡もできなかった。

 ここでは、後山林道を辿って三条ノ湯に泊まり、二日目雲取山に立ったら鴨沢に下るコースを紹介しよう。NHK教育テレビ番組「中高年のための登山学」でも取り上げ、故山内賢さんと一緒に登った忘れられない山行だ。

 奥多摩駅前から丹波行きのバスに乗り、お祭下車。後山川沿いの林道歩きは3時間、番組収録の時はカメラを回しながらだったので、それなりに時間がかかった。終点まではタクシーを利用できるが、山内&岩崎パーティーは歩いた。終点には10台ほど駐められるスペースがある。林道は閉鎖される場合があるから、事前の確認が必要。ここから山道になり、30分で三条ノ湯に到着。気持ちのいい温泉だ、賢さんと二人で入っているところもカメラに収まる。

 翌日は早めに歩き始めたい。三条ダルミまで2時間20分、最後のひと登り40分で雲取山山頂に立つ。ゆっくり展望を楽しんでから石尾根を下り始める。奥多摩小屋まで35分、ブナ坂まで20分、登り20分、七ツ石山に立ち、最後の展望を楽しんでから鴨沢に向かって下り始める。堂所まで50分、小袖乗越まで1時間20分、一旦車道に出て、その先の山道を下れば20分で鴨沢バス停だ。三条ノ湯の泉質は、単純硫黄冷鉱泉なので加熱されている。三条ノ湯は山小屋としても雰囲気のあるいい宿なので、三条ノ湯を目的としたハイキングも悪くない。この小屋には何回か泊まっているが、一度は三条ダルミとは反対の北天ノタルに上がり、飛龍山に登って丹波に下ったことがある。岩崎が自信をもってお勧めできる秀逸の登山コースである。

 高校三年の秋には、三条沢に沢登りに入った。ガイドブックに初心者向きの沢とあったからだ。上半で三ツ山窪と狼谷に二分するが、三ツ山窪を溯る自信がなく、狼谷から主脈縦走路に這い上がった。後年、ずっと大人になってから三条沢に改めて入渓し、三ツ山窪をトレースして、高校時代の借りを返した。

                                                         2013.2.15 記




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