岩 崎 元 郎 の


 
   
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神山と箱根温泉
 
 神山は標高1437.9m、箱根火山の中央火口丘であり、箱根の最高峰であり、「ぼくの新日本百名山」でもある。山頂には一等三角点が待っている。

 小田原駅前から箱根園行きのバスに乗車、箱根園で下車。ロープウェイを利用すれば、高度差600mある駒ヶ岳頂上駅まで約7分で持ち上げてくれる。駒ヶ岳頂上はドーム状の広い草原だから展望は抜群、その代わり風が強い。ロープウェイ頂上駅の向かい側にある駒ヶ岳神社に参拝してから神山に向かおう。

 目の前に神山の大きな山容を眺めながら、駒ヶ岳北面のササ原の中を下って行く。道は溝状になっていて滑り易いので注意深く足を運ぶ。駒ヶ岳頂上から20分、下り切ると十字路。右は神山を巻くお中道、左は芦ノ湖に下る道。神山へは直進、灌木の中、木の階段を登っていくと神山々頂にポンと飛び出す。十字路から40分だ。小さな山頂は樹木に囲まれ、一等三角点の山としては展望もきかないが、ひっそりしていて品のいい山頂だと思う。

 山頂からの下りも急だから足運び注意。すぐに冠ヶ岳分岐、ちょっと気になる山なので寄り道しよう、往復10分くらいだ。さらに岩混じりの道を下る。神山から35分の下りで大涌谷分岐に出る。左に20分下れば箱根の誇る観光地の一つ、大涌谷に出る。大涌谷からは箱根ロープウェイが利用できる。分岐から少し先で前述のお中道を合し、樹林の中のよく整備された登山道を下っていくと箱根登山ケーブルの早雲山駅に到着する。大涌谷分岐から50分。ケーブルカーで強羅に下り、登山鉄道で箱根湯本駅に出る。チョーお勧めの、日帰り登山コースである。

 2005年、還暦記念に「ぼくの新日本百名山」を選び、その百山に一年間で登るというチャレンジを考えた。神山登山は2月26日。我が家を出た時は青空だったはずなのに、いつしか灰色になり、小田原駅前から乗ったバスが走り始めて間もなく、チラチラと白いものが舞い始めた。箱根園に着いたころ、周囲は白銀の世界に一変していた。新雪だから雪道に慣れて無くてもしっかり踏みしめれば滑らないし、積雪量も膝下くらいだからぼくとサブリーダーのKとで交替にラッセルしていけばいいだろうと、迷わず神山に向かう。白銀の世界は新鮮だし、緊張感もあるから一致団結、速やかに行動できた。神山頂上直下で早雲山駅より登って来たパーティーとすれ違う。以降、お互いにラッセルから解放された。おかげで、思いで深い山行の一つになった。

 箱根の開湯は奈良時代と伝えられているが、広く知られるようになったのは秀吉の小田原攻めがきっかけであるとか。江戸時代には東海道に沿った温泉として繁栄、「箱根七湯」として知られた。湯本、塔之沢、堂ヶ島、宮ノ下、底倉、木賀、芦之湯、これに姥子の湯を入れて「箱根八湯」と称したりもする。明治期以降次々に温泉が開発される。小涌谷温泉、強羅温泉、大平台温泉、宮城野温泉、二ノ平温泉、仙石原温泉、湯ノ花沢温泉、芦ノ湖温泉、蛸川温泉を加えて「箱根十七湯」、さらに三つの温泉、大涌谷温泉、湖尻温泉、早雲山温泉を加えて「箱根二十湯」、箱根はまさに、「山と温泉」の横綱である。


                                                          2014.7.15 記




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