岩 崎 元 郎 の


 
   
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丹沢前衛・弘法山と鶴巻温泉
 
 丹沢のメインと言えば、東は大山にはじまって、ヤビツ峠から表尾根を辿れば塔ノ岳、主脈を縦走して丹沢山、蛭ヶ岳に立つ。主脈は蛭ヶ岳から焼山に伸び、メインは蛭ヶ岳から西にのびる主稜、檜洞丸から大室山、加入道山、菰釣山、三国山、篭坂峠に至り、篭坂峠から富士山へと連なって行く。塔ノ岳の西には鍋割山、丹沢山からは北東に丹沢三峰、加入道山と菰釣山の中間、モロクボ沢ノ頭から南には畦ヶ丸から屏風岩山、三国山から東に湯舟山から不老山と、丹沢山塊は魅力的な山々の集合体なのだ。

 その丹沢山塊の前衛、大山の南に位置するのがここに紹介する弘法山。標高230m、のんびり歩いて、フィナーレには弦巻温泉で汗を流せる。小田急線の秦野駅をスタートし、ゴールは同じ小田急線の鶴巻温泉駅、バスに乗らずに済むというのが面倒臭くなくていい。これからの季節、陽の短くなった晩秋から早春にかけてがベストシーズンだ。

 小田急線はもちろん新宿始発。我が家は大塚だから山手線に乗り新宿で下車、池袋寄りの階段を下って西口改札口を出、小田急線の切符売り場にむかう。真ん中の階段は降りない。こっちは中央口連絡改札口があって、表に出ることなく小田急線のホームに上がれる。なぜ西口改札口にこだわるか、小田急の切符売り場までの途中にある立ち食いのカレー屋さんで、モーニングサービスのカレーを食べたいからなのだ。これが旨い。高尾山に行くために京王線に乗り換えるときも同様だ。中央線沿線の山に行くときはホームを移動するだけで、せっかく新宿で降りたのにカレーが食べられないのが残念で仕方ない。

 集合時間が早くてまだカレー屋さんが開いていないときは、秦野まで早めに行きガード下のドーナツ屋さんでモーニングサービスを食べる。秦野にしても渋沢にしても、五十年前に比べると大きく変わった。昔は田舎然としていたが、いまでは大都会だ。弘法山は大都会を背に歩きはじめる。水無川沿いの道路に出て200mほど進み、常磐橋を渡ったらすぐ右折して直進、広い道路にでるので左折、河原町交差点の先、右手に「弘法山入口」の大きな看板がある。ちょっと急な道をひと頑張りすると傾斜が緩くなって浅間山の頂上。この先は歩き易い明るい雑木林の尾根道。のんびり歩いていると展望台が建つ権現山頂上。石畳の階段を下り、遊歩道のような道をすすめば弘法山頂上。この先は山らしい雰囲気のある道で気持ちよく歩いていれば吾妻山。道標に従って下って行けば、弦巻温泉駅に導かれる。

 弦巻温泉は、住宅地の中に温泉があるといった感じだ。いまや都心への通勤圏にあって、温泉街から住宅街に衣替えしてしまった。しかし、近くて良きストレス解消の場として利用する人も多い。泉質は弱アルカリ性塩化物泉。塩分を含んで飲用に適さず、灌漑用水としても使えないので浴用とされたとか。明治中頃に温泉地として誕生。カルシウムイオンが牛乳なみで、世界で有数の含有量を誇るそうだ。神経痛、筋肉痛、腰痛、外傷、やけどなどに効用がある。温泉旅館は陣屋ほか数軒あり、日帰り入浴施設として「弘法の里湯」がある。

                                                         2014.11.15 記




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