岩 崎 元 郎 の


 
   
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妙高山と新赤倉温泉

 新潟県は日本海に面し、南北に細長く伸びているが、47都道府県では5番目に広い面積を有する県である。位置的な関係で北から下越・中越・上越そして佐渡と、四つのエリアに分けて捉えられている。

 上越のエリアにある妙高連峰、海谷山塊、北アルプス北延の山々は、頸城山群と総称されている。頸城山群を代表する山が、越後の名山として知られる妙高山だ。標高2445.9m、日本百名山の一座として人気も高い。若い頃は経済的事情から、妙高山まで足を伸ばすことはできなかった。この山が登山対象として視野に入ったのは、百名山を意識するようになってからである。

 妙高山を初めてマナ板に乗せたのは、ぼくもご一緒する皆さんもずっと若くて元気いっぱいだったから、一度の山行で妙高山と火打山、日本百名山を二座稼ぐ計画を作った。一日目は、笹ヶ峰から高谷池ヒュッテに登って一泊。二日目、火打山を往復してから妙高山にむかった。大倉乗越先のトラバースに雪渓が残っていた。これは事前情報として分かっていたことだから、参加者には軽アイゼンを用意して貰っていたし、ぼくとサブリーダーはピッケルを携行していた。

 このとき同行してくれたスペシャルゲストが前に出てきてぼくのピッケルを手にすると、雪渓にピッケルを振るいはじめた。彼の後にはきれいなトレースができていた。我々は難なくその雪渓をトラバースできた。彼はネパールのシェルパの中でもビッグネームのひとり、パルテンバ・シェルパその人であった。

 かくて我々は妙高山の頂きに立ち固い握手の後、燕温泉にむかって下山を開始した。天狗平の分岐辺りだったろうか、三、四人の登山者が休憩していた。高谷池ヒュッテで同宿だった方々だ。彼らは火打山往復はせず、まっすぐ妙高山にむかったので、追いつくはずもないのにと疑念を感じたら、先方から説明があった。例のトラバースで一人滑落したとのこと。雪渓の下が平で怪我することもなかったが、大幅なタイムロスで皆さんに追いつかれましたとのことだった。我々は改めてパルテンバ・シェルパに大感謝。

 妙高山の東麓には温泉が多い。関温泉、燕温泉、赤倉温泉、池の平温泉と、ガイドマップに温泉の名前が並んでいる。我々は燕温泉に下り、ドッブーンと温泉に浸かり、ここでもう一泊。タイムイズマネーは理解できるが、下山したらその日の内に帰宅の計画にすると最終コーナーであおられて転倒・捻挫・骨折が予測される。スムーズに行動ができていれば、時間とお金の無駄遣いのように思われるが、中高年になったら、下山したらそこでもう一泊して翌日帰宅という、ゆとりある計画を心したい。

 若くなくなった現在、一度の山行で二座稼ぐなどというハードな山行計画は作らず、一座一座丁寧に登ることを考えたい。妙高山には新赤倉温泉から妙高高原スカイケーブルを利用して往復登山。新赤倉温泉に前後泊したい。岩崎の定宿は“赤倉ユアーズイン”0255-87-2427。赤倉温泉の泉質は、硫酸塩・炭酸水素塩泉。一般的な効能として、神経痛・筋肉痛・五十肩・慢性疲労など、泉質特有の効能として、あせも・湿疹・アトピー性皮膚炎・動脈硬化など。

                                                        2017.3.15 記





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