岩 崎 元 郎 の


 
   
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登り尾と湯ヶ野温泉

 「登り尾」、山伏とか日本国同様、山とか岳とは呼ばない山。ちょっと珍しい山名に惹かれ、毎年1回実施している縞枯会一泊登山で取り上げた。2008年11月のこと。

 伊豆半島のほぼ中央、天城山脈の西端、天城峠の東南東に位置して、河津七滝を南に見下ろしている。二階滝バス停から寒天林道を辿ると「登り尾入口」の大きな看板がある。ひと登りで新山峠、この先もコースは雑木林の中で展望はないが、居心地のいい道が山頂まで誘導してくれる。一泊登山は秋葉原集合解散のバスツアーなので、この時もバスで登り尾入口まで乗り付けた。山頂はゆったりとした広場になっているので、ゆっくり寛ぐ。

 さあてそろそろ下山とするかと腰を上げる。ガイドブックには、「山頂からは南西方向に下る」とある。また、「赤布やペンキ印が数多くつけられており、それらを目標に下っていくと、山腹を巻いている道に出る」とある。「山腹を巻いている道」らしき道に出たのでその道にはいるが、なんか違うような気がする。「数分行くと尾根道となり」という記述のある尾根道に出ない。登山経験豊富なYさんと二手に分かれてコースを探すが、右往左往するばかり。読図とルートファインディングにはかなり自信のある岩崎なのに、こんなはずじゃない、と思いつつギブアップ。どこかで大きな見間違いをしているのだろう。

 道に迷ったときは元来た道を引き返す。メンバーにも我がことながら苦笑しつつ説明し、先刻バスを降りた登り尾入口に引き返す。バスの運転手さんの携帯に電話を入れ、迎えに来て貰う。便利な時代になったことをつくづく感じさせられた。しかし、どうして下るコースが見つからなかったのだろう。

 帰りのバスでYさんと近々もう一度登りに来よう、あるべきコースを見つけだし、このとき予定していた登り尾バス停に下ってやろう、と約束してからはや9年が経過した。この間、何回か思い出してはいるのだが計画を具体化できないできた。そろそろ具体化すべくこの原稿を書いている。

 計画は個人山行になる。免許証はとうの昔にお上に返却したので、公共交通利用だ。熱海から伊東線~伊豆急行線で河津まで行く。河津からバスで二階滝、ここから登り尾入口まで寒天林道を辿る。ここから山道に入り、ガイドブックに案内されているとおり、新山峠を経て山頂にのぼる。ここまでは前回の道筋を追えばいい。さあてこれから、正しいコースを見つけ出して河津川に沿って走る国道上のバス停登り尾に下るんだ。08年11月に発生した問題を解決したら、湯ヶ野温泉のどこかにいい宿みつけて、湯船にザッブーン。近々登り尾登山をマナ板にのせるつもりだ。

 湯ヶ野温泉は、伊豆急行線河津駅からバスで15分、河津川沿いに広がる温泉街で数軒の温泉宿がある。『伊豆の踊子』の作者、川端康成ゆかりの福田家旅館も現存している。温泉と聞くと泉質と効能が気になるが、福田家は硫酸塩泉、効能は紹介されていなかった。別の旅館は単純泉とあり、アトピー、湿疹、疲労回復、リウマチ、神経痛などに効能があるらしい。登り尾再訪とは別に、湯ヶ野に泊まり天城越えをやってみたいと考えている。

                                                        2017.4.15 記





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